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2006年の工場便り
(中島製作所旧Webサイトの情報を再掲載しています。)

中島製作所 2006年12月30日 ● 2006年12月30日
5S活動運動の中で、今使用してない機械の片づけをしています。生産の仕方を売れたものだけを作る方法に変えてきました。今までの量産機械からシンプルな機械が重宝になってきました。使用していない機械を休み中に移動しました。少し工場が広くなりました。
中島製作所 2006年12月16日 ● 2006年12月16日
家具工場は、木を切断し木を削ります。そんため木屑・のこくず等のゴミが出ます。その木屑・のこくずを機械から集める集塵装置がありますが、それでも機械の廻りに木屑・のこくずが飛び散ります。それを掃除するのはほうきが一番です。5S運動の中で工場をきれいにする清掃作業があります。掃除をするほうきの置き場が出来てないので、今日は仕事前にほうきステーションを作ろうと云うことになりました。ほうき・ちりとりの座席指定の場所を決めるだけになりました。
中島製作所 2006年11月18日 ● 2006年11月18日
以前、ブログでも紹介したようにマニヤの人のための家具の注文が数多く来ます。中島の家具でお宝を飾りたいという人からの注文です。プロパーの家具ではどうしてもサイズ的に満足できないお客様には特別に作ります。今回のお客様はミニチャーカーを飾りたいという方でした。左右の側面にもガラスをはめ込みました。収納棚の上段にはダウンライトでミニチャーカーを引き立たせる工夫もしました。棚板もガラス棚・それも奥行きを200ミリ380ミリと2タイプにして展示効果を演出しました。
中島製作所 2006年11月5日 ● 2006年11月5日
Lux イス(近々HPに登場)が10月展示会で好評でした。生産開始を前にしていろいろな課題に取り組んでます。生産方法を一品生産で受注できるかどうか検討中です。先ず骨組みになるベースのパネルをNC工作機で加工するためプログラムの作成と試運転を試みました。最初としては上手くいきました。あとは微調整のみです。その後の工程をどのようにして少量生産ができるか検討中です。あとはイス製作の課題として重量を軽くする事が残ってます。そのため骨組み素材の選定をしています。骨組みの材と作り方(今回は最初の工程であるパネルは、NC加工機で作成しますが、後の工程はほとんど手加工での製作になります)を革新することで販売に結びつけたいと思ってます。
中島製作所 2006年10月20日 ● 2006年10月20日
引き出しの前板にアールがついた家具を作りました。ルーター作業での一寸難しい大変な作業でしたが上手く出来ました。今までは直線のシンプルなものが多かったのですが、さらにアール加工の新商品が加わるチャンスが増えます。これからの商品開発の巾が拡がります。楽しみです。
中島製作所 2006年10月12日 ● 2006年10月12日
木製家具の塗装の色出しは難しい。木目の表情をいかに生かして塗装着色する等は、経験から生み出されるものです。しかし、そのような気持ちでの着色では新しい色出しが出来ないようです。若い人からの色の提案などは、やもすると無視されがちです。しかし今回のあぜくらの新作の色味に関しては、新人の提案を採用しての商品開発になりました。結構、いい雰囲気の家具の表情になりました。10/10写真の商品は、そのような様々な思いを持って出来上がって来ました。発表は10/18~21の展示会です。
中島製作所 2006年10月10日 ● 2006年10月10日
ロンゲセラーのアゼクラシリーズに新作が登場しました。素材のなら板目を渋い青み系統の色で天板と桟木を着色しました。ならの自然なナチュラル色との対比がいい感じで仕上がりました。色出しに苦労した分が結果として出てきました。10月18日からの展示会に出品致します。なを10月21日は一般開放日(18日~20日は業者対象商談日)となってます。展示会開催場所は大川市内の大川産業会館です。
中島製作所 2006年9月20日 ● 2006年9月20日
8/7掲載の続き。佐賀県神崎市にあるプレスホームさんが建てられた新築の家(八女市)に家具が納まりました。作ったのは、リビング収納とキッチン収納の4点でした。打ち合わせから約半年かかりました。リビング周りは素材をブラックチェリーで作りました。右手の収納棚はノートパソコンが使えるように天板を引き出せるようにしました。左の大きな収納棚は中央の部分にTVを置けるようにしました。キッチン収納は、素材のオーク突き板をホワイト塗装で仕上げ清潔感を表現しました。ブラックチェリーは素材の性質上、時間が経つに連れ色が濃くなっていき高級感を増していきます。
中島製作所 2006年9月15日 ● 2006年9月15日
家具作りは、意外と危険と隣り合わせです。他造業のもの作りも一緒でしょが、切る・削る・穴開ける、この3要素が基本で成り立ってます。怪我防止のためいろいろな自家製の安全カバーを工夫しています。熟練者ほど安全に気を使います。品質イコール安全という考え方が身に付いているのです。今日は、職人さんが作った薄板巾切断の作業説明を昼礼で指導して貰いました。丸鋸が露出していないのが特長です。
中島製作所 2006年9月7日 ● 2006年9月7日
名古屋のマンションのモデルルームに中島の家具を提案し、採用されました。それも大きなW1.950シャダナ(シェルフ・棚)/w2.400のデスクの2点です。シャダナは変形のスタイルのためルート計算などから始まり、製作に結構苦労しました。斜めで大きなサイズ(w1.950H1.800d270)のため組立に手こずりました。その苦労の証がその写真です。これから、塗装そして最終チェックという大事な仕事が残ってます。
中島製作所 2006年9月3日 ● 2006年9月3日
新築の住宅にキッチン収納を納品しました。キッチンに合わせたサイズオーダーでの製作ですが、デザインの基本はチェックのスモールボードにフラッパー扉(上に上げ収納するタイプ)と大きな引き出しを追加したものです。さらにホワイト塗装での要望でした。全長2.400ミリ奥行き600というビッグサイズのものです。お客様の喜ばれたお顔を見てホット一安心しました。(8月11日に掲載した分の続きです。お客様の新築の引き渡しが遅れたので、今日、納品になりました。)
中島製作所 2006年8月31日 ● 2006年8月31日
前回の続き。イスの座・脊板になる部分にコルクを貼りました。周りにモールのようなものは、サイドパネルをトリミングするとき切断面がムジャケ・バリの防止のためです。バックのおかしな曲線の板材はサイドパネルを切断した残りです。
中島製作所 2006年8月26日 ● 2006年8月26日
前回の続き。アールの部分に合板を接着し、イスの形になってきました。どうにかどうにかここまでは来ました。いい曲線が表れてきました。完成した姿を想像するだけでも楽しい。
中島製作所 2006年8月21日 ● 2006年8月21日
前回の続き。骨組みから側板のパネル取り付けが終わりました。ルーターでアール部分を調整中です。
中島製作所 2006年8月18日 ● 2006年8月18日
前回の続きです。以前、大手の住宅メーカーの役職の方との雑談の中でこれからお父さんの部屋を必ず入れた建物を販売していきます・・・。と云われたのをこのイスを作るときに思い出しました。ただ、その住宅メーカーのモデルルームを見学に行ってますが、そのような部屋はありません。お父さんの部屋はどうなったのでしょうか。このイスを作るきっかけはお父さんのイスでも作ろうか。お気にいりの雑誌・単行本なども手元に置きたいな。原さんとそのような話の中から出てきました。お父さんのイスになるのか。お母さんのイスになるのか。それともセレブのイスになるのか。楽しみです。型紙から骨組みのベースを作ってます。
中島製作所 2006年8月13日 ● 2006年8月13日
10月の初旬を完成目標として試作にかかってます。今回もハンドルーターを使ったら最高の技術を持つ彼の出番です。アール加工が7カ所程度あります。一つ一つ治具を作り加工にかかります。今回も治具さえ作れば後工程は楽と云い、治具製作に力を入れて新作にかかってます。
中島製作所 2006年8月11日 ● 2006年8月11日
8月4日掲載の家具に扉と引き出しが付きました。ホワイト塗装での仕上げのため塗装のチェック中です。カラー塗装は、きず・汚れ・ゴミなどの対策に神経を使います。ワイドが240cの大きさなので取り扱いに大変です。3名での作業になりました。あとは扉にガラスを入れて完成です。引き出しの耐荷重は60kg用の金具を使いました。
中島製作所 2006年8月7日 ● 2006年8月7日
新築の家の内装・家具の製作にかかってます。家が60%完成した時からが私たちの仕事の始まりです。家具製作図面と家内部のサイズの確認です。今日は、真夏の35度を超えた暑さの中での家具の配置図などのサイズ測りです。家具納めが来月初旬です。一寸、きつい工程・納期ですが頑張るしか手はありません。
中島製作所 2006年8月4日 ● 2006年8月4日
前述のテーブルの修理は無事、終わりました。残念ながら写真を撮るまもなく出荷しました。チェックという商品があります。お客様からホワイト塗装(内部はブラック)で2400サイズの製作依頼がありました。別注は塗装前に仮組をします。図面通りに仕上がってるか確認です。作り手が一番緊張する工程です。
中島製作所 2006年7月27日 ● 2006年7月27日
前日のシンナー・剥離材を完全にふき取り・乾燥を終わらせたら塗装にかかります。今回はウレタン塗装での仕上げを、お客様が希望されているので、その工程で進めます。面倒な作業ですが、最初の下地着色(アルコール染料着色)それから更にワイピング着色(油性系着色)という工程でおこないます。テーブルの素材がチークの突き板仕上げ・その他脚などはチークの板材のろくろ加工のテーパー仕上げになってるので、その材を生かすにはこの着色工程がふさわしいと云うことで作業していきます。修理工程も60%終わりました。
中島製作所 2006年7月25日 ● 2006年7月25日
前述の続きのテーブル修理状況です。剥離材・シンナー等で今まで素材を保護してくれてた塗料・オイルなどをきれいに落とします。この作業をちゃんとしていると、手直しをしたとは思えないほどの商品になります。作業中、予期せぬ手仕事が追加になります。今回は接着剤が劣化して面材がはがれました。表面の突き板にもトラブル発生です。写真の状況は、表面の突き板を修理して、面材の接着修理にかかる過程です、それからテーブルトップを再度#180~#320の段階で素地研磨します。そして水拭き(木は生きているのでウエスに水を浸して拭きます。そうすると小さな傷など自然治癒します。凄い生命力です)・・・という具合に工程を地道に進めます。最新号に続く。
中島製作所 2006年7月10日 ● 2006年7月10日
工場で働く人はいろんな優れた技術を持ってます。近所の人とかアンテーク家具を扱ってるショップの方から修理・再塗装を頼まれます。永年使って愛着がある家具を修理したいと云われるとついつい引き受けてしまいます。日本国内のみならずデンマークなどの北欧家具のテーブル・キャビネット等々いっぱい今まで修理してきました。その時に活躍するのが職人さんです。見事に家具に命を吹き込んでくれます。今回の修理は北欧製のチーク材の伸張式テーブルです。一寸、大変ですが勉強になります。若い社員は写真を撮る。デッサンするなど、良い教材になります。最新号に続く。
中島製作所 2006年7月1日 ● 2006年7月1日
今月12~13日、家具販売店様対象の展示会が開催されます。それに向かって新製品の製作に励んでいます。1本づつの新製品の製作のため、大型機械は使わずもっぱら手作業に頼ってます。この作業はテーブルの天板に引き出しを取り付けるためハンドルーターを使用してアールをとる作業をしています。売れそうな予感がしています。
中島製作所 2006年6月12日 ● 2006年6月12日
雑誌・インターネット・津信販売など販売の手段が変化してきました。そのための来春の新商品開発の要請が一年前から始まりました。提案商品の内見会が今月、おこなわれます。その試作商品のかたちが出来てきました。曲面を一部につかった棚の開発です。前に紹介の円形キャビネットの技術を使い製作中です。
中島製作所 2006年6月10日 ● 2006年6月10日
九州北部も梅雨入りのニュースがありました。天日乾燥している木材で梅雨の期間内に使用するものを工場内で養生するたに取り入れをしています。今では木材の人工乾燥が進んでいるので梅雨時期でも安定した品質の家具が出来るようになりました。最近は無垢板の家具も多く作る機会が増えました。木の乾燥状態は非常に気を使います。ここの部分は扉にこの部分は引き出しの前板にと木の素生を見極めてから仕事にかかります。そのため天日乾燥には特に注意が必要です。
中島製作所 2006年5月31日 ● 2006年5月31日
シャダナの組立段階でのチェックをしています。写真では分かりづらいですが60度の角度がついた立法体のため、今までの製造方法・考えを変えないと大変な作業になりそうと社員間でいろいろな話をしてきました。今までの作り方の常識が通用しません。しかし、熟練した職人さんの一寸した言葉がヒントとなりこの段階までスムーズに来ました。また一つ、会社の財産が蓄積されました。
中島製作所 2006年5月18日 ● 2006年5月18日
先月発表したシャダナの製造写真です。通常は斜めカット加工するには軸傾斜丸鋸盤を使用します。今回は骨董品的な機械の定盤傾斜丸鋸盤を使用しました。斜め加工のため調整が楽ではと云う判断です。工場の片隅にひっそりと保管してあった機械が突然、主役になりました。
中島製作所 2006年5月8日 ● 2006年5月8日
私たちが生活している筑後地区、特に大川市・城島町・大木町は家具産業で栄えてきました。20数年前までは至る所に板材の天日干しの乾燥場がありました。近年、乾燥技術の進化(人口乾燥設備の技術的向上)や生産技術の向上・家具素材の変化などで天日干しの風景をみることが少なくなりました。それでも小社の作る家具は木が主役です。天日干しそれから人口乾燥を経て工場内で養生・保管をしています。自然界の木材を使うので、それに見合う手間・時間をかけて熟成してから家具の材料として使わせて貰ってます。写真は家具製作の出番を待つケヤキ材です。
中島製作所 2006年4月25日 ● 2006年4月25日
大川産業会館で開催の展示会に出品した斜めの棚が好評でした。いかにして効率的に品質も向上させて製作するかでいろいろな取り組みをしています。自社の工場を眺め、機械を一つ一つ触り動かし、どの機械を使うべきか考えてきました。やはりNCマシンに頼ることにしました。すると三角形の形なので三角関数計算が必要になってきました。中学の時、学んだ関数計算が今、役立ってきました。不思議な気持ちになりました。昨年開発の棚も関数計算が必要でしたが、今回のはさらに複雑でした。もっと学生時代に数学に力を入れて勉強すべきだったと反省しています。写真は三角関数で刃物を動かした時についた軌跡です。
中島製作所 2006年4月9日 ● 2006年4月9日
ブログで紹介した通りコンパクトなカタログを作りました。サイズもスタイルもこだわりました。コンパクトなサイズなのでポケットにも入れる事が出来るように配慮したものです。今度の展示会で魅力的な販促資料になることに間違い有りません。強力な助っ人の登場です。
中島製作所 2006年3月31日 ● 2006年3月31日
この加工は、くり抜いた丸の内側に突き板を貼っている作業です。この丸の中にガラスを入れてテーブルの天板になります。丸の中に突き板を貼る作業って大変です。それでも敢えておこないます。面倒な作業でも購入された人が喜ばれると思うと楽な作業に思えてくるので不思議です。
中島製作所 2006年3月14日 ● 2006年3月14日
やはり細かな加工は手ノミが一番重宝です。仕事をきれいにするには、機械加工したあと最終仕上げは手ノミに限ります。手ノミで一寸、ひと工夫・一作業をいれることにより細部の処理が一段と良くなります。
中島製作所 2006年3月5日 ● 2006年3月5日
最近、シェルフ(棚)関係の商品が良く売れるようになってきました。約10点近くの棚が製品としてラインナップしています。販売する数が増えるに従ってお客様からのいろいろな意見が集まるようになってきました。その中で壁にぴったりと設置できるようにハバキのところを考えてほしいという声がありました。今回、新に1月に新製品として発表したダンダンシェルフは、その声を反映してハバキ部分を半円でくり抜いていそのます。その部分を以前は手動のルーターという機械で加工してましたが、今では安全性を考慮してNCマシンで加工しています。
中島製作所 2006年2月25日 ● 2006年2月25日
ドレッサーの上蓋の取り付け蝶番可能を組み立て後に変更してみました。作業性と品質の向上には、どんな加工方法が有るのかという作業改善の姿勢が徐々にですが効果が表れてきました。小さくてコンパクトでの作業を考えてハンドルーターという機械での作業にしました。最初はNC工作作機・固定ルーターでという固定観念が作業する人にありましたが、やってみると案外、楽に作業できるので、今まで苦労していたこの工程が気分良く仕事が出来るようになりました。
中島製作所 2006年2月12日 ● 2006年2月12日
テーブルの試作依頼が有りました。天板の厚みが100ミリあるもので製作方法に苦心しています。現場からいろいろな意見が出てきました。切断加工方法など問題は残ってますが、年期が入った職人さんの技術に期待しています。1450ミリという大きなサイズの四角いテーブル天板のため、フラッシュプレスからはみ出したテーブル甲板。これからの作業が大変です。
中島製作所 2006年1月30日 ● 2006年1月30日
工場内には結構、機械が有ります。今、現有の木工機械で何が出来るか真剣に見直しをしています。一つ一つ見ていくと何かしら機械が訴えてきます。もっと有効活用してよとか。もっと可能性を出させてよ。・・・とかいろいろな要望がいたるところから聞こえてきます。そのためには機械を使う人の能力を高める努力も必要ですし・高次元の加工能力への挑戦もまた必要です。手前の定盤が傾斜する丸鋸盤、これをフルに活用して福岡デザイン学校生徒デザインの家具を作りました。後方の機械は、もう15年は使ってるNC工作機です。どの機械も活用されるのを待ってます。
中島製作所 2006年1月19日 ● 2006年1月19日
年が明けてもたんたんと仕事をしています。この機械は私たちの工場に初めて自動で加工できる機械として導入したものです。ある小さな機械工場の当時の若手経営者が考えて作られたものです。随分、長い間活躍してくれました。今でも現役で頑張って働いてくれてます。家具の組立に必要な仕組みとしてホゾ組み・ダボ組み等いろいろあります。小社でもほぞ組みでも家具を作っていますが、一般的な家具の工法としてのダボ組み構造での家具を多く作ってます。その工法のために必要な機械です。これからもこの機械を大事にして家具製作に励んでいきます。
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